nofollow属性の評価仕様変更、sponsord属性、ugc属性追加について
Googleは"nofollow属性"の評価を変更し、また"nofollow属性"に近いリンク属性を新たに2つ追加することを公式ブログで発表しました。
nofollow属性の評価仕様変更
nofollow属性とは
"nofollow属性"とは、リンクを設定する際、検索エンジンのクローラーに「リンク先のURLに対してSEO上のリンク評価(pagerank)を与えない」という指示を設定するものです。リンク先のサイトに対して評価をしているからリンクを貼るわけではない場合に使用するもので、広告や他者がリンクを設定するブログのコメント欄などに使用するケースが主です。 Googleはこの"nofollow属性"を設定したリンクについてはSEO上評価の対象から外すとしていました。
nofollow属性の評価仕様変更内容
今まで"nofollow属性"が設定されたリンクはSEO評価の対象外でしたが、今後は"nofollow"属性であっても評価の参考になる場合がでてきます。ただし大半のケースにおいては引き続きSEO評価は与えられないと考えられます。この評価基準の変更は2019年9月10日から適応されており、新規URLの発見などには2020年3月1日から適用されるとされています。
新たに追加されるリンク属性について
今回Googleが発表したリンク属性は以下の2種類になります。
rel="sponsord"
主に広告に関するリンクで設定するリンク属性となります。広告に関するリンクとは対価を得て掲載するリンク全般と解釈してもらると分かりやすいかと思います。 以下のようなリンクがこれに該当すると考えられます。
- アフィリエイトリンク
- 純広告
- 有償のレビュー記事
- プレスリリース
- 相互リンク
SEO評価については今までのnofollow属性と全く同じでSEO評価は行われません。
rel="ugc"
ブログのコメントや掲示板への投稿などの運営者以外のユーザーによって作成されるリンクに対して設定するリンク属性となります。リンクの扱いは"nofollow属性"と同様にSEO評価を与えない設定となります。
今後のnofollow属性、sponsord属性、ugc属性使用方法
現時点でGoogleのnofollow属性、sponsord属性、ugc属性に対する取り扱い方は変わりがないため、急いで変更を行う必要性はありません。ただし変更する場合は注意が必要で、現時点でGoogle以外の検索エンジンではsponsord属性、ugc属性を取り扱っていません。ただしこれらの属性は併用利用が可能であるため、sponsord属性、ugc属性を今後使用する場合は以下のように既存のnofollow属性を併記する形で記載することが望ましいです。
<a href="" rel="nofollow sponsored">アンカーテキスト</a>
もしあなたが掲示板サイトなどを運用しており、一斉に仕様を変更できるのであればugc属性の記載を検討してもよいかと思われます。
nofollow属性の評価仕様変更、リンク属性追加に関する考察
nofollow属性は2005年頃生まれ、それから既に15年程が経っています。2005年頃はまだSNSは十分に流行っておらず、ユーザーがURLを投稿する場合は大抵が意図的にURLを宣伝する場合が大半でした。ですが今はシェア機能などの普及でURLの概念を理解していなくてもURLリンクを投稿できるようになり、URLリンクはWebマスターによる評価ではなく、一般ユーザーによる評価で発生するケースが多くを占めるようになってきました。
Googleの考え方として「Google が掲げる 10 の事実」というものがあり、第一の事実が 「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」 となっています。
この考え方を第一に考えるのであれば一般ユーザーの評価はnofollow属性が設定されていようとも決して無視できないものだと考えられます。実際に現在のWeb上でのユーザーの評価は掲示板などを含め、ほぼSNS上で行われていると言っても過言ではありません。 これらのユーザーによる評価を正しく検索エンジンに反映していくためにGoogleはnofollow属性の評価仕様変更、sponsord属性、ugc属性という2つの新しいリンク属性の追加を行ったのではないかと私は推測しています。
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